主体性はじめの一歩

自分のタスク+α!チームの全体像を知って主体的に動くフォロワーシップ

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社会人として働き始め、日々の業務で指示されたタスクを正確にこなすことに慣れてきた頃、次のような課題に直面することはありませんでしょうか。

「自分のタスクが終わったら、次に何をすれば良いか分からない」 「指示がないと動き出せないと感じる」 「チームに貢献したい気持ちはあるが、具体的に何をすれば良いか不明確」

こうした状況は、決してあなただけが抱えているものではありません。多くの場合、目の前の「自分のタスク」に集中するあまり、チーム全体の動きや他のメンバーの状況が見えにくくなっていることが原因の一つとして考えられます。

しかし、少し視野を広げ、チームの全体像を意識することで、指示待ちの状態から脱却し、主体的にチームへ貢献するための新たな一歩を踏み出すことができます。

この記事では、チームの全体像を知ることの重要性とその具体的な方法、そして全体像を踏まえて「一歩先の行動」を起こすためのヒントをお伝えします。

なぜチームの全体像を知ることが主体的な行動に繋がるのか

自分の担当するタスクは、必ずチームやプロジェクト全体の目標の一部を担っています。全体像を理解することは、以下の点であなたの働き方を変えるきっかけになります。

このように、チームの全体像を知ることは、単なる情報収集にとどまらず、あなたの「気づき」を促し、主体的なフォロワーシップを発揮するための強力な土台となります。

チームの全体像を知る具体的な方法

では、日々の業務の中でチームの全体像をどのように把握すれば良いのでしょうか。いくつか実践しやすい方法をご紹介します。

1. プロジェクト管理ツールやドキュメントを活用する

多くのチームでは、Jira、Asana、Trelloといったプロジェクト管理ツールや、Confluenceなどの情報共有ツールを使用しているはずです。これらのツールには、タスク一覧、進捗状況、期日、担当者、関連ドキュメントなどが集約されています。

2. 会議や定例報告に意識的に参加する

朝会や夕会、チームミーティング、進捗報告会などは、チーム全体の状況を知る貴重な機会です。

3. 日常的なコミュニケーションを大切にする

休憩中の雑談や、チャットツールでの非公式なやり取りの中にも、チームの状況を把握するヒントは隠されています。

これらの方法を通じて、断片的な情報ではなく、チーム全体がどこに向かっていて、今どのような状態にあるのかという「点と点」を「線」で繋げることを意識してください。

全体像を踏まえた「一歩先の行動」例

チームの全体像が見えてきたら、それを元に主体的な行動、つまり「一歩先のフォロワーシップ」を発揮することができます。具体的な行動例をいくつかご紹介します。

例1: 自分のタスク完了後

例2: 会議中

例3: 日常業務

これらの行動は、最初は小さな一歩かもしれません。しかし、こうした「一歩先の行動」の積み重ねが、あなたのチームでの存在感を高め、より大きな信頼を得ることにつながります。そして何より、チームに貢献できているという実感が、あなたの働く喜びやモチベーションを高めてくれるはずです。

まずは「知ろうとする意識」を持つことから

チームの全体像を把握し、主体的に動くフォロワーシップを実践することは、最初は少し難しく感じるかもしれません。しかし、最初から全てを完璧に理解する必要はありません。

まずは日々の業務の中で、「自分のタスクは全体のどこに繋がっているのだろう?」「他の人は今、何に困っているのだろう?」と、少しだけ意識を外に向けてみること。そして、プロジェクト管理ツールを一つ開いてみる、朝会でいつもより注意深く他のメンバーの話を聞いてみる、といった小さな行動から始めてみましょう。

チームの全体像が見えるようになればなるほど、あなたが主体的に貢献できる機会はたくさん見つかるはずです。指示を待つのではなく、自らチームに価値を提供できるビジネスパーソンを目指し、今日から小さな一歩を踏み出してみませんか。